フリーランスとして生きていくためには、会社員時代と違ったお金の知識が必要になります。
サラリーマンから経営者になるのですから、当然と言えば当然なのですが・・・。
フリーランスのお金の知識として、色々なサイトで税金とか経費とかについては紹介されているので、少し切り口を変えて紹介したいと思います。
老後資金を自分で貯蓄
フリーランスの引退を考えているのであれば、老後資金を自分で貯蓄しなければなりません。
退職金がない
フリーランスには退職金がありません。
法人であれば、内部留保などから経費として退職金を払うことができるのですが、フリーランスにはそれができません。
そのため、小規模共済に加入するなどし、自分で蓄える必要があります。
厚生年金に加入できない
会社員は厚生年金に加入できますが、フリーランスは国民年金にしか加入できません。厚生年金は、給与に応じて掛け金が変わるので、年金として受け取る額が大きく変わってきます。フリーランスとして個人事業主のままで引退を考えている方は、公的年金以外の資産形成を考えておく必要があります。
既に投資を行っている方や、調べて手続きができる方は大丈夫なのですが、面倒と思われる方は、法人化して、厚生年金に加入したほうが良いでしょう。
資金繰りが大事
会社員の時は、口座に給与が振り込まれて、そのお金は自分のもので自由に使うことができますが、フリーランスには給与という概念がないので、資金については正しく管理する必要があります。
事業用口座を作る
仕事の資金を取り扱う専用口座を作りましょう。
この口座に仕事の代金を振り込んでもらいようにしましょう。
また、仕事で必要な支払もこの口座から行うようにしましょう。
口座を分けることで、事業用資金と個人資金を区別することができるので、確定申告時も楽になります。
入金は早めに支払は遅めに
資金繰りを左右する入金と支払ですが、入金はなるべく早めに行うようにしましょう。また、支払はなるべく遅めにしましょう。
入金に関しては、相手があることなので、なかなかな難しい場合もありますが、段階発注、段階支払など、発注元と協議できる部分はあると思います。
経費の支払いは、クレジットカードを利用することで、支払時期を調整することは可能です。積極的に利用するほうが良いでしょう。
納税用の資金が必要
フリーランスになると色々な税金を自ら収める必要があります。
住民税
会社を退職したら住んでいる市町村から住民税の納税通知書が送られてきます。しかも一括払いの納税通知書が届きます。退職する時期と前職の年収によりますが、準備が必要です。
また、独立2年目以降は、市町村から送られてくる納税通知書により、年4回の納税が必要となります。
個人事業税
独立2年目からですが、個人事業税の納税が必要な場合があります。
通常、8月末、11月末の2回に分けて納税します。
所得税
確定申告で所得税が15万円以上だった場合、予定納税をする必要があります。
前年の所得税の3分の1を7月と11月の2回に分けて納税することになります。
例えば、2019年分の所得税が15万円だっとすると、
2019年1期の予定納税額:5万円
2019年2期の予定納税額:5万円
となります。
まとめ
老後資金や納税資金など、色々と考えなければならないことが多いですので、キャッシュフローを意識してください。
私は、生活用と事業用との2つのキャッシュフローをExcelで作成し、資金繰りについて毎週チェックする様にしていました。